なにが弱点?何が効果ない?家に出てくるツメダニの生態まとめました パート2

この記事では、現在、家の中でのダニ被害が最も多いツメダニという種類のダニを退治するためのツメダニの弱点と、世の中にたくさんあるダニ退治の方法が本当に効果があるのかないのか1つ1つ見ていきます。

この記事を読むことであなたはツメダニの正しい退治方法を知ることができ、

あとはやるだけ、という状態になります

 

そしてこの記事はツメダニの生態をまとめた記事のパート2になります。

 

ツメダニの生態の記事では、ちゃんとツメダニの生態を知ることで効果的にツメダニを退治できるようになることを目的に以下の内容をまとめてあります。

  1. そもそもなぜツメダニは人を刺すのか(噛むのか)、
  2. 何を好んでどこに住み、
  3. 時期的には何月に多いのか、
  4. 何を弱点にしていて何に強いのか、

 

このうち今回はダニ退治的な側面が強い

4.ツメダニは何が弱点で何に強いのか、

についてを扱います。

 

どちらかと言うとダニの発生を予防するという側面が強い内容の

  1. ツメダニはなぜ人を刺すのか、
  2. 何を好んでどこに住むのか、
  3. 時期的には何月に多いのか、

まではパート1で扱っていますので先にそちらを見たい方はこちら↓からか、

この記事の最後にもリンクを貼っておきますので、まずツメダニの弱点を見てから続けてどうぞ。

 

 

そもそも自分の家にいるダニがツメダニなのかイエダニなのかマダニなのかが分からない場合は、

ダニの種類によって原因と対処法が全然変わってきますので、先にこちらの記事でダニの種類を鑑別しておきましょう。

 

 

ではもったいぶらずにまず答えからいきますね

ツメダニに1番良く効く退治方法は「乾燥」です。

 

ツメダニはカラダの80%が水分で出来ています。

ツメダニに限らず家に出るダニは全般的に高温多湿の環境を好みます。

その分ダニは乾燥に弱くて、乾燥すると動けなくなって死んでしまいます。

 

最近は気密性が高くて冬でも湿度が保たれ、気温もそんなに冷えこまない住宅が増えたので、

そういう新しい家では冬でも普通にツメダニが出ますが、本来ツメダニは梅雨時期に発生して冬には乾燥して死ぬ生き物です。

 

なのでツメダニがよく発生する場所をしっかり乾燥させることがダニ退治の重要なポイントになってきます。

 

乾燥以外のダニ退治方法はあまり効果がない

 

ダニ退治の方法と言うと、普通は「乾燥」の二文字は1番始めには出てきませんよね。

 

一般的なダニ退治の方法としては、

  • 天日干し(日光による紫外線)
  • 掃除機で吸う
  • 洗濯機で洗う
  • バルサンやアースレッドなどの燻煙材

などが良く言われるところです。

 

ではこの中で「生きているダニを殺す」という目的で効果があるのはどれだけあると思いますか?

 

 

実はこの中で生きているダニを殺せるのはバルサンやアースレッドなどの燻煙剤のみです。

 

『えっ?天日干しで死なないの?』

『掃除機で吸えないの?』

って感じですよね。

 

ただし、これも「ダニに薬剤がかかれば死ぬ」というだけの話です。

 

ダニの生態パート1の記事を見ていただければよく分かるのですが、

ダニがよく潜んでいる場所は実際にはソファーの中やカーペットの中、畳の中などの燻煙剤の煙が届きにくいところが多いので、

バルサンやアースレッドがダニ退治の方法として効果があるのかと言われると、

 

正直あまり効果がないと言わざるを得ないです。

 

ということで、一般的に言われている

  • 天日干し(日光による紫外線)
  • 掃除機で吸う
  • 洗濯機で洗う
  • バルサンやアースレッドなどの燻煙材

では生きているダニを退治することはできません。

 

生きているダニを退治することは出来ませんが、それぞれ全く効果がないとは言いません。

 

天日干しでは布団内部の湿度を下げることが出来ますし、

掃除機ではダニの死がいやフンなら吸う事が出来ます。

洗濯すればダニの死がいやフンを洗い流すことができますし、

バルサンやアースレッドはゴキブリなどのその他の害虫にも効くメリットがあります。

 

だから、何のためにその方法を使うのか?

それをちゃんと知っておいてそれぞれ効果の高い方法を選択することが大切なんですね。

ではそれぞれ見ていきましょう。

 

天日干しがダニを殺せない理由と、ダニに対する効果とは

 

そもそも天日干しがなぜダニ退治に効果があると思われているかは以下の2点が主な理由です。

  • 紫外線による殺菌効果
  • 直射日光の熱による温度上昇

 

私自身、布団のダニは天日干しで死ぬと思って天日干ししていましたのでダニ退治に効果がないと知ったときはショックでした。

 

まず、ダニは紫外線では死にません。

ダニに対する紫外線の効果はダニの活動を抑制する、というものです。

紫外線は殺菌はできますが、ダニは菌ではなく虫なので殺すことまでは出来ないんですね。

 

そして次、直射日光の熱による温度上昇ですね。

確かにダニは温度上昇で死にます、その条件は60℃以上で20分間と言われています。

 

では夏場の昼間にカンカン照りの太陽の下で布団を天日干しすればどうでしょう?

60℃いきますか?

 

かなり厳しいと思いますが、もしかしたらいろんな条件が整えばいくかもしれません。

ただし、それでも表面だけです。

干している裏面は確実にダニが死ぬほどの温度までは温度上昇しないでしょう。

 

つまりダニに逃げ場がある状態ですので、ダニは涼しい裏面に逃げてきてほとんど生き残ります。

 

調べると黒いビニール袋に入れて日なたに放置するとか、夏場の車の中に放置するとか、

いろいろ温度を上げるコツがあるみたいですが、その場合布団の中心部までしっかり温められているかが問題になりますね。

温めムラがあるとそこにダニが逃げて生き残ってしまいます。

 

私は季節や天候などの条件に左右されずにもっと簡単で確実な方法を知っているので上記の方法を実際にやったことはありませんが、

折りたたんだ布団の中心部まで60℃以上に上昇させるのはなかなか難しいだろうなとは思います。

 

天日干しにはダニを布団に住みにくくする素晴らしい効果があります

 

ということで、布団を天日干しすることでは、いま生きているダニを殺すことはできませんが、天日干しには素晴らしい効果があります。

 

それが布団の内部の湿度を下げる効果です。

 

布団内部の湿度を下げることによって、高温多湿が好きなダニにとって布団を住みにくい環境にすることができます。

 

というか、なぜそもそも水をこぼしている訳でもないのに布団に湿気が溜まるんだ?と思われると思いますが、

ヒトは寝ている間に約200ccもの汗をかくと言われています。

 

これは不感蒸散といって、たとえ冬場の寒い時期でも人間は寝ている間に見えない汗をかいています。

それが約200ccというと、マグカップ1杯程度の水ということになりますね。

仮に本当にマグカップ1杯の水を毎日布団にかけ続けていたら、そりゃあ布団内部に湿気は溜まってきますよね。

それと同じことを人間はやっているらしいです。

 

だから定期的に布団を天日干しして布団内部の湿度を下げてあげることは、

ダニが住みにくい環境を作ること、つまりダニ予防にとても効果的なことなんです。

 

ただし注意点があります。

 

【注意】布団を天日干しする際に叩いてはいけない

 

現在、日本人の2人に1人がなにかしらのアレルギーと言われていて、

その原因の8割がダニ(ダニアレルギー)だと言われています。

 

ダニアレルギーは、ダニの死がいやフンがアレルギーの原因物質(アレルゲン)であることが分かっていて、それを呼吸によって人間が吸い込むことでアレルギーが発症します。

 

布団の中には目に見えないダニの死がいやフンがたくさんあります。

もし布団を天日干しした時に布団を叩くとそのアレルゲンが大量に舞い散り、あなたはアレルゲンの霧の中で埋もれてしまうことになります。

もしそのときにベランダの戸を網戸にしているか開けっ放しにしていたら、風に乗って部屋中がダニの死がいやフンで汚染されることになります。

 

同様に、布団を干すときも敷くときもこう、ブァサッ!とするのもやめた方がいいでしょう。

とにかく布団にあるアレルゲンを空中に舞い散らさないように布団はそーっと扱いましょう。

 

布団についているアレルゲンをとるのに効果的なものは掃除機がけか洗濯です。

 

洗濯できるものは洗濯するのが1番確実にとれます。

掃除機がけでは表面のアレルゲンしか吸い取れませんが、表面だけで充分です。

ダニアレルゲンは空中に舞い散ったものを吸い込んでしまう事が問題なので、布団の奥に残ったものは舞い上がることはないからです。

 

ということで、天日干しでダニ退治は出来ないけれど、ダニ予防には高い効果があるので晴れた休みの日とかは外に布団を干す習慣があるといいですね。

 

掃除機がけがダニ退治に効果がない理由とは

 

掃除機でダニ退治が出来るかと言うと、場所によってはできるところもあるんですが、基本的には出来ないと考えた方がいいです。

 

掃除機がけの場合には「そこにいるダニを吸えるかどうか?」という基準で考えてもらうと分かりやすいと思います。

例えば、フローリングの目地というんでしょうか?フローリングの板と板のつなぎ目の部分の溝があるじゃないですか?

あそこもダニの好発生場所なんですが、あそこのダニは掃除機で退治できます。吸えるからです。

 

ですが、ソファーや布団、カーペット、ぬいぐるみ、畳の中などにいるダニは掃除機では吸えません。

掃除機用の布団掃除用アタッチメントや布団クリーナーなどもありますが、それでも生きているダニは吸えません。

 

掃除機の吸引口とダニが遠すぎるのと、そこにダニがしがみつく繊維があるのが原因です。

 

下の動画を見てください。

ダニ研究20年の日革研究所というところが出している動画で、掃除機でダニが吸えるのかどうかを検証した動画です。

掃除機で生きたダニは吸い取れない

 

このようにダニは掃除機で吸われそうになると繊維にしがみついて生き残ってしまいます。

それでも表面にいるダニは強い吸引力によって吸われますが、内部のダニはほぼ無傷と言っていいでしょう。

そして恐ろしいことに布団内部には表面と比べて約1000倍の数のダニがいるそうです。

これでは表面だけ掃除機がけをしてもダニ退治ができるわけがありません。

 

掃除機がけの効果はダニの死がいやフンを吸い取ること

 

すでに書きましたが、ダニの死がいやフンはダニアレルギーの原因物質です。

そしてこれらは当たり前ですが、繊維にしがみついたりしませんので掃除機がけすると簡単に吸い取ることができます。

ダニアレルギーを予防するという観点で、掃除機がけはとても効果的です。

 

特に小さいお子さんはアレルギーに対して敏感なので、小さいお子さんがいるご家庭ではダニが多く発生する場所の掃除機がけは積極的に行う方がよいですね。

 

洗濯しても厚手のものはダニが死なない

 

続いて洗濯についてです。

洗濯で水攻めすると例えば人間なら簡単に溺れて死んでしまいますが、ダニはとても生命力が強くて水攻めだけではほとんど死にません。

どれくらい水に強いかというと、洗濯洗剤を入れた水の中に1週間ダニを入れておいても生き残ったという実験報告もあるくらいです。

ですので水で殺す、という可能性は捨てましょう。

 

ただ、洗濯の場合には水攻めの他にも水流と繊維の叩きつけがあります。

普段私たちが着る服などの薄手のものは洗濯の強い水流にさらされダニが繊維から引きはがされたり、バシャバシャと服同士が叩きつけあう衝撃で死んだりします。

ですので普段着る服ぐらいのものであれば洗濯後にダニが服に残っている可能性は少ないので大丈夫です。

 

しかし布団や毛布などの大きくて厚手の繊維のものは内部まで強い水流が届きませんし、洗濯機で洗っても中で回されるだけでバシャバシャと叩きつけられることはありませんので、

布団やカーペットなどでは生きているダニが洗濯によって死ぬことはありません。

 

洗濯はダニの死がいやフンを洗い流すのに非常に効果的です

 

大きくて厚手のものは洗濯することではダニを退治することは出来ませんが、掃除機と同じようにダニアレルギーの原因物質であるダニの死がいやフンを洗い流すのに非常に効果的です。

特に洗濯の場合は掃除機と違って布団や毛布なども奥の奥まで洗い流すことができるので掃除機よりもその効果は高いと言えます。

 

バルサンやアースレッドだけでダニ退治は出来ないが。。。

 

最初に、バルサンやアースレッドなどの燻煙剤は薬剤自体はダニに効くのですが、ダニが多く潜むカーペットや畳の奥まで煙が届かないのでダニ退治の効果は限定的だと言いました。

 

確かにそれは、バルサンだけでダニ退治を完結しようと思うと致命的な欠点です。

しかし、そういう煙が届かない所は別々でやると考えればバルサンのメリットは大きいです。

 

メリット1.ダニ以外の多くの害虫にも効く

 

バルサンやアースレッドの煙はダニの他にもゴキブリやノミ・ハエの成虫・トコジラミ(ナンキンムシ)・蚊の成虫などの多くの害虫にも効き目があります。

というか、むしろ普通はダニではなくゴキブリやハエの駆除のために使う方が多いのではないでしょうか?

 

このようにそれぞれの害虫対策をいちいちやるよりも一度バルサンするだけでほとんどの害虫に対応できるのは大きなメリットですね。

 

メリット2.手の届かない隅々まで煙が届く

 

確かにダニが多くいるカーペットなどの繊維の奥までは煙が届きませんが、逆に掃除の手が届きにくいタンスの下や食器棚の裏などの隙間でも煙が入り込んでいって害虫をしっかり駆除してくれます。

部屋のスミに溜まっているほこりなんかには結構ダニもいるので、そういう人間が手作業でやると取りこぼしてしまいそうな場所のダニ退治には高い効果があります。

 

最も効果が高いダニ退治方法とは

 

ここまで、

  • 天日干し(日光による紫外線)
  • 掃除機で吸う
  • 洗濯機で洗う
  • バルサンやアースレッドなどの燻煙材

の効果について見ていきました。

どれも一長一短で、それ一つでダニ退治が完結できるものではありませんでしたね。

それに、肝心の布団やカーペットに潜むダニを殺す方法がこの中にはありません。